「長期優良住宅」は、住宅を建てるうえで最低限の基準と説明するハウスメーカーがほとんどです。
でも、「長期優良住宅の申請」をおススメしないハウスメーカーも多いです。
私が最初に契約した有名ハウスメーカーは、「標準仕様で長期優良住宅に対応」とカタログにも大きく書いてあり
大手ハウスメーカーは、「長期優良住宅」が一般的なんだと考えていました!
でも、「長期優良住宅の申請」はおススメしないとの説明でした。
どうして? とすごく疑問でした。
そこで!
「長期優良住宅」をおススメしない理由を、ハウスメーカーの立場で考えてみました!
では、なぜ?
「長期優良住宅の申請」を勧めないハウスメーカーが多いのか?

【私の結論】ハウスメーカーにとってメリットがないから
1.「維持保全計画」の作成、10年毎の点検が義務化(30年以上)
長期優良住宅の認定により、30年以上の点検が義務化され、長期間の対応が負担になる。
10年保証のハウスメーカーは、アフターサービスも10年間と考えると30年は長いですよね。
2.時間と手間がかかる(提出書類作成・申請手続き)
長期優良住宅のノウハウが少ない場合、慣れない作業には時間がかかりますね。
3.着工までに時間がかかる
審査が通らないと着工できないため、ハウスメーカーのタイミングで着工できない可能性がある。
国が工務店に行ったアンケート調査では、
長期優良住宅認定取得の取組を始める際の障壁となった(なっている)ものとして
「認定基準を満たすための設計図書の作成方法」「手続き・申請の方法」を挙げる事業者数が25%以上でした。
また、最も改善を要望する認定手続き等として
「申請から認定交付までの期間の短縮」(24.9%)、「申請時期の柔軟化」 (24.4%)といった、
スケジュールに関する改善要望が強いとの結果でした。

「長期優良住宅を勧めない理由」として、「申請費用を理由」にするハウスメーカーが多いです。
申請費用の10万円は、固定資産税などの税制優遇で、確実にペイできます。(建ててから分かりました)
ほかには、「長期優良住宅はメンテナンス費用が高くなる」と根拠のない説明も多いです。
長期優良住宅は維持管理を考慮した家なので、「メンテナンス費用は安くなる」と考えられます。
ハウスメーカーが「長期優良住宅」を勧めたくない理由はありましたが、
建てる人にとって、「長期優良住宅」をおススメしない理由は、ありません!

私は、「長期優良住宅」をおススメしないハウスメーカーは、おススメしません!
私の失敗から「長期優良住宅」「住宅性能表示制度」の有無は、ハウスメーカーを選ぶ一つの条件にすることをおススメします。